さぁ、機は熟した。
作業に取りかかろうではないか!
っというほど大したことなく、終わってみればぬうう化は非常にシンプルでした。
前例が無くKLX140のサービスマニュアルを見ながら手探りで進めたため迷うこともありましたけど・・・w
↓まずはバラします。
電子制御化されたDトラ125はけっこう身が詰まっていて分解するのが大変。
シリンダーを外すまでが一苦労です、シートやらタンクやら色々関係ない部品を外さねばなりません。
しかも隙間が狭く工具がなかなか入らずイライラしますw
KSR110の整備性に比べるとマイナス点です。
おっ!いっちょまえに三相交流発電なのね?
と、各部に感心しながら分解していきます。
レフトカバーの点検プラグから、フライホイールのTマークを合わせ・・・
カムシャフトカバーからスプロケットを外そうとします。
ところが、スプロケットを留めるネジが固くて外れません。
半ば諦めエアインパクトを準備しようかと思っていたところ、ふとサービスマニュアルを見ると「Left hand thread」の文字が・・。
逆に回したらあっさり外れましたw
まだたいして乗ってないためか、ヘッド・シリンダー共に固着することなくあっさり外れました。
輸入したぬううシリンダーと純正シリンダーを比べてみます。
↑各部を計測してみましたが、違うのは打ち込まれたスリーブの厚みだけでした。
これなら、125のシリンダーを井上あたりでボーリングしてもらえば安上がりです。
これだけスリーブが厚ければ61mmぐらいまでのピストンが入れられそうです。
スカット仕様なら64mmも行けそう。(インジェクションがついてこれるかは別として)
俄然テンション上がってきました!
古いガスケットを削りとるのがまどろっこしいですw
すかさずムフフなピストン装着↓
特に鏡面加工とかしてません。
続いてムフフシリンダー装着!
オイルパイプもそのまま流用出来ました。
あれ?外したはずのドウェルピンが1個足らないぞ?
まっまさか!?
案の定、クランクケース内に落ちてました・・orz
せっかく取り付けたシリンダーを一度外して、ドウェルピンを救出。
エンジン始動する前に気付いて良かったです、ネオジム磁石最高!
しかしまたしても試練が・・・
ヘッドを閉めようとガスケットをビニールから取り出します。
うん?、なんか見覚えあるガスケットだな?
↑ってこれ、KSR110(KLX110)のガスケットじゃんw(右)
オー! アイム ミステイク!誤発注してしまいました。orz..
いや、たしかにKSRも持ってるんですけどね、何で間違ったのかわからないです。
一瞬カワサキが梱包間違ったのかと思ってしまいました、タイの人コートーカー。
「すていつ」から3週間かけて輸入するのもバカらしいので、外したノーマルガスケットを加工して代用することにします。
フラップホイールを電動ドリルに取り付け、ガスケットを拡張する
こと約1時間、どうにか58mmまで拡張出来ました。
軽く液ガス塗ってヘッドを閉めます。
余計なトラブルで思いのほか時間が掛かり、ガレージのライトに照らされる中ようやく完成です。
走行テストは明日以降に持ち越しです。
なにぶんこのまま公道を走るとアレなのでどっかの河原にでも行ってきます。
おそらく、O2センサーまで搭載した本格的なインジェクションですから、
20cc程度の違いはECUが補正してくれると予想しています。
あとは細い象鼻とマフラーを変えればけっこう楽しめるマシンになるのではないかと?
総評
ぬうう化に当たり、絶対に用意しなければならない部品はピストンのみである。
あとはシリンダーのボーリングとガスケットの小加工ぐらいで済むため、
安く済まそうと思えば2万円掛からずしてボアアップ可能。
どうせなら、アメリカのBBRから160ccピストンが売られているのでコレを入手してしまった方がよいかもしれません。