夜中の雨で濡れたパーツを拭いつつ、始動のための準備を進めます。
まずは圧縮の確認から。
コンプレッションゲージを接続して数秒間セルを回します。
結果、900kpaぐらいでした。
KLX140のサービスマニュアルに書いてある上限値と下限値の中間ぐらいです、問題無さそう!
シートや外装を装着する前に始動を確認しておきましょう。
キーをひねり、警告灯の消灯を待ってからスタータースイッチを押します。
ドルンドルン・・・。
若干重々しくスターターは回りますが、始動の気配がありません。
どうやら、燃料タンクからインジェクションまでの配管にガソリンが来ていないみたい。
燃料が重力で落ちてくるわけではないので、タンクに取り付けられた燃料ポンプからの圧送を待たねばなりません。
キーをひねった初期動作の時、燃料ポンプからの音が長く聞こえるので、
キーのオンオフを繰り返して燃料をインジェクターに送ってみることにします。
3回ぐらいそれを繰り返し、そして再度スターターを押すと・・
ドルンドルンすととととととと・・・
今度はあっさり始動しました!
ISCも問題なく作動しているようで、エンジンが暖まると1300rpm程度で安定してアイドルしています。
オイルが行き渡り馴染むまでの間、そのままの状態でシートと外装を取り付けました。
んで、試走。
近所にある河川敷のフラットダートでぬううエンジンの実力を試します!
確かにパワーは上がっていますが、レスポンスが鈍いためか劇的な変化は感じられません。
やはり吸気口の拡張とマフラーの交換も同時にやるべきです。
FIのマッピング次第で激変するのかもしれませんが、現状その手だてはありませんし・・・。
残念ながらノーマルのKSR2にすらまだ負けている感じです。
一応乗用車をリードするぐらいのパワーはあると思いますけど。
予想通りECUが補正してくれるのか、燃調にも問題ありません。
上から下までスムーズに回るので快適です。
実はエンジンのことより、フラットダートでのサスの堅さが気になりました。
Dトラ125はオン向けだとは理解しているけどもう少し柔らかくてもイイと思います。
シートが固いので振動が・が・がガガw
・Dトラ分解に関するTIPS
燃料タンクを外す際、燃料ホースをインジェクションユニットから外しますが、
見たことのない燃料コネクタに少々とまどいました。
↑まず、コの字型をした赤いパーツを外側にズラします、ツメを浮かせながら慎重に!
そしてコネクターを引き抜きます。
取り付けはその逆です、カチッと鳴るまで差し込んで、コの字パーツを元の位置に戻せばOKです。
最初コレの構造が判らずサルのように悩みましたw
腰上分解するだけでも、燃料ポンプコネクタ、シリンダー温センサなど見慣れないコネクタを
抜き差しすることになるので、ツメの掛かり方をよく観察して痛めないように扱う必要があります。