暖冬と言われていたにもかかわらず、寒い日が続く今日この頃。
グリップヒーターを取り付けて快適に走りたいものです。
しかし、点火装置さえ働けばとりあえず動くキャブ車と違ってFI車は電気に依存しています。
バッテリーが上がれば走行することは不可能です。
実際Dトラ125もセルスタータだけの割り切った設計になっています。
おそらくセルでエンジンが掛からない状況では、いくらキックを踏んでもダメなのでしょう。
と、いうことでDトラ125の発電電力を大雑把に計測してみました。
ヒューズボックスのコネクタが特殊で計測用のハーネスを作るがめんどくさかったので、
クランプ式の電流計をバッテリーの+配線に噛まして充電か、持ち出しかだけを判定しました。
まずはエンジンを掛けない状態での使用電流を測定。
↑ ヘッドライトが35wなので2.7A引いた約1AがECUの使用電力のようです。
インジェクターと燃料ポンプが作動するともう少し電力喰うでしょうけど。
そのまま、エンジンを掛けアイドルが落ち着くのを待ちます。
↑アイドル中(約1300rpm)の状態。
クランプメータがRMS計測に対応していないので、実効値がわかりにくいのですが、
おおよそ0.6A程度の電流で充電している様子です。
電圧はMAX14.3V程度。
これならずっとアイドリングのままでも、バッテリーが上がる心配は無さそうです。
では本題!
どれぐらいの電力が確保出来るか試してみます。
ヒューズボックスの金属プレートと、バッテリーのマイナス端子に55wのH3バルブを接続してその時の消費電流を計測します。
↑結果、約2.5Aの持ち出しとなりました。
このときのバッテリー電圧は約13Vでしたので55w電球の消費電流は4.3A程度と算出できます。
持ち出し電流との差を計算すると約1.8Aになりますね。
アイドリング時の余剰電力は20wくらいとなりますでしょうか?
実際にはその半分の10w程度と考えた方が安心です。
ちょっとした外付けメータやポジション球ぐらいは使えそうな電力ですね。
ちなみに、55wの負荷を掛け充電と消費が拮抗する回転数は約2200rpmでした。
少しでもエンジンを回していれば、グリップヒーターやフォグランプなどの電装を
追加しても大丈夫な感じです。
アイドル時間の長くなりがちな都会の道路では、こまめにスイッチを切る等の対策が必要でしょうけど。
ホットグリップ試してみようかな?