机上の実験はうまく行ったので、今度は実車での試験です。
先日、Dトラ125のO2センサはチタニア式では無いか?と助言を頂戴していました。
ジルコニア式とチタニア式ではセンサー出力の方式が違うため、ジルコニア式を前提にした設計ではダメかもしれません。
ジルコニア → 起電力発生
チタニア → 抵抗値変化
と、なっています。
チタニアの場合、外部から電圧を加えねばセンサー出力を得られない事になります。
O2センサーのプラス側とグランド間の電圧を測って、外部からの電圧印加の有無を調べてみました。
↑ 結果、約5Vが印加されていました。
オシロで計測した時はレンジ外のためか気付かなかったよ・・・
どうやらチタニア式のO2センサと見て良さそうです。
オシロで計測した時は、サービスマニュアル通り0.2~0.8Vぐらいの間を行き来してましたから、
センサーグランドとボディーアースの電位が同じであれば、今回作った回路はそのまま使えるはずです。
まぁ考えるより試す方が簡単なので結果を見てみましょ。
↑ おおぉ~っ! うまくいってる様子!
キーONで、5Vが印加されHiになった後、O2センサが作動温度に達するとLoとHiを繰り返しています。
結果からO2センサの回路はおそらくこんな感じなっていると推測します。
↑ 左がECU、右がO2インジケータ
O2センサの抵抗値を分圧してDFIユニットに入力しているのではないかと?
センサーが暖まるまで5V近い電圧が掛かっている事を考えると合点がいきます。
特に回路の変更無くこのままうまくいきそうです。
次に考えるべきはドコに搭載するか?
電源が確保でき、防水性があり、配線が簡単なところ・・・
うん、ここしか無いね。
↑ デジタルメータの中に仕込むことにしましたw
先ほどの全ての条件を満たしていますし、面実装部品で小型に作りましたから
隙間に押し込めばきっと入るでしょう。
メーターの基板からキーONで12Vになるパッドとグランドを探し、ラッピングワイヤを半田付けしました。
O2インジケータの消費電力は10mA以下なのでメーター基板の電源に寄生させても影響は出ないでしょう。
LEDもメータのすみに取り付けて完成!
↑ 非常にスマートに組み込めました、外に出る配線はO2センサーに繋ぐ1本だけです。
燃調が判り便利な反面、常に点滅するLEDがウザイような気もします。
薄い(濃い)からどうなの?って気もするし、世の中知らない方が安心できる事もあるってもんです・・。