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ぬおうキット! - 始動調整編 -

今年のお仕事は無事終わり、まとまったお休みを満喫しております。
今冬のお題はDトラ125のぬおう仕様を無事走らせることです!


いや、結果から申しますととりあえず走れるようにはなりました。
少々難儀したんですけどね・・。


~始動~
一通り組み付けに不具合がないか確認して始動を試みます。
おっと、オイル入れ忘れてるじゃないかw

念のため圧縮を測っておきましょう。
圧縮計測
↑ 800kpa程度。
あれ?ぬううの時900kpaぐらいだったから圧縮下がってる?
ピストン形状的にもクランキングの体感的にも上がってるハズなんだけどな。
まぁたぶん計測ミスでしょう。

※後日の再計測で1100kPa程度でした11/12/31追記)

それでは早速始動してみます、緊張しますね!
何度かキーをオン・オフして燃料タンクからインジェクターに燃料を送ります。
んで、スターターボタンを押すと・・・
ドルン.ドルン..  かなり重々しくスターターが回ります。
それでも2回目のボタン押下でストトトト..と、あっさり始動しました。
そのままオイルが馴染むまでアイドリング状態でしばらく放置します。
少々カチカチというメカノイズが増えたような気がするけど、タペットが鳴っているのか、1本リングのピストンが鳴っているのか今のところ不明です。

エンジンが暖まりファストアイドルが終了すると1000~1200rpmぐらいで落ち着きました、少々回転が低い感じです。
セットバックで軽く走らせてみたところ、かなりパワーアップしていることが体感できます。
これは期待出来そうです!


と、順調そうなここまでは前回までのお話し。


~試走~

冬休みに入り色々準備が整いました!
自宅からご町内をぐるりと巡る1周3kmほどのコースを回ります。
このコースを回るとストップアンドゴー、上り・下り勾配、法定+αでの走行など、実際のシチエーションに沿った走行テストが出来るわけです。

結果、問題露呈。
部品が壊れたとかそういったトラブルではありません。
症状は次の通り。

・信号などで停車の際、回転を落とすとそのままエンストする。
・上記状態から再始動が困難

以上2点が発生した現象です。
再始動が困難なところは、5分ほど放置すると何事も無かったかのように始動しますので、温間時の燃調が濃すぎるのが原因みたい。
停止時のエンストは単純にアイドル回転数が落ちているからだと思われます。
アイドルが落ちている原因も燃調が濃すぎるからでしょう。

武川のサブコンはO2センサを殺してフィードバックを無くし、ECUのマップをかさ上げしてインジェクターからの吐出量を調整する仕様みたいです。
アイドル時だけ少なめにするといった細かい調整は出来ません。
しかも、マニュアル記載の設定は「S-stage Kit + スポーツカム + STDマフラーならAに設定」といったように抽象的で少々わかりずらいです。
併せてノーマルの何%増しの表記があれば良いのに。

しかしこうなってしまうと、インジェクション車は厄介です。
なんせいぢれる所がありませんから、お手上げ状態になってしまいます。
どうにかしてまともに走るようにせねば!

まずは温間時の始動性はともかくとして、停車時にアイドルしないことが重大です。
アイドルしない&掛かりにくいでは安心して常用できませんからね。

サブコン側で燃調をいぢるのを避けてアイドルを上げる方法を模索しますが、サービスマニュアルにもアイドル調整の方法は書いてありません。
とはいえアイドル調整の方法は何かあるだろうとスロットルボディを見回していると・・
アイドル調整
↑ それっぽい調整ネジが見つかりました。
さわるなと言わんばかりにロック材が塗布されていますが無視して締め込んでみます。
っていゆーかこのネジ、プーリーの初期位置を変えてるだけでしょ、スロットルポジションセンサーにも影響しそうだけど。

適当に調整して温間時に1500~1600rpmぐらいの回転数になるようにしました。
結果、停止時にエンストする現象はほぼ解消!

次に温間時の始動性を考えます。
こちらについては「操作」でカバーすることに・・・
だっていぢれるところないんだもんw

キャブ車ではカブり気味なときはアクセルを開けながら始動するのが基本です。
インジェクションでそれをやったらどうなるか?

・・・意外と上手くいくもんですねぇ。
いきなり高回転で回り出すので精神衛生上良く無いけれど、コツを掴めば簡単に温間始動できるようになりました。

これでとりあえず不自由なく走れる状態になったかな?
7000~8000rpmのパワーはなかなかのモノです。
ギア比の関係からトップスピード自体はさほど変わりませんが、トップスピードまでの到達時間は大幅に短くなった気がします。

現在の懸案事項は1点です。
・アイドルからガバ開けするとエンストすることがある。

キャブ車にも良くある症状だけど丁寧にアクセル操作すれば問題ありません。

春や夏に燃調がどうなるかいまから気になっちゃいます。
ひとまず日本最速?レビューはこれにて終了です。

ぬおうキット! - 取り付け編 -

都合良く3連休の初日に到着した例のブツ。
これはクリスマスプレゼントに違いありません!
寒空の中バイクをいぢる姿は端から見れば寂しく映るかもしれませんが、本人はとっても充実しています。
間違いなくリア充です、勝ち組です!(TωT)

そんな感じで早速ステキなピストンを組み付けました。
ピストン取り付け
↑ 美しいピストンだけど1本リングです。
さすがに2回目ともなればだいぶ効率的に作業が進みます。
おかげでボアアップそのものの写真はこれしかありません。

ヘッド組み付け時にカムを武川のスペシャルカムに交換します。
武川カム
↑ 武川カム
完全なカスタム部品のようで、ノギスで適当に測ったので正確ではありませんが、IN・EX共に0.4mmほどハイカムになっているみたいです。
タイミングも微妙に変えてある感じ。

ボアアップ自体は至って普通な作業で面白くありません。
続いて点火タイミング変更の追い加工を施したジェネレータカバーに交換します。
ジェネレータカバー分離
↑ ジェネレータカバーを分離します。
ガスケットが固着していたため、ゴムハンマーでガシガシ叩いて少しずつ分離しました。

この後ピックアップやステーターコイルを移植しますが、寒さに耐えかねて部屋の中へ移動します。
細かい作業になるし・・。

元のジェネレータカバーからピックアップ、ステーターコイル、ケーブルストッパーを取り外します。
全部プラスネジで、簡単に外せると思ったらロック材のせいで相当固いです。

ピックアップのステーを武川カスタム品と交換するためにピックアップを分解する必要があります。
ピックアップ分解
↑ 矢印部分のクリップを精密ドライバーで慎重に外します。

するとオリジナルのステーが外れます。
同時にピックアップのマグネットもステーに付いてきました。
マグネットの極性が変わると点火時期が狂う恐れがあります。
判らなくならないように外す前にマーキングしておくのが賢明です。
マグネットの向きは重要
↑ マグネットが外れたらすかさずマーキング!

武川カスタムステーに交換したら、加工済のジェネレータカバーに外した部品を移植します。
移設完了!
↑ 無事移植完了!
ピックアップがノーマルより遅角側に移設されているのが判ります。

屋外に戻りジェネレータカバーを取り付ければ機械的な作業はおしまいです。

次にサブコンを取り付けます。
基本的にコネクターを指示通りにつなげるだけですから難しくありませんが、一部コネクターの組み替えが必要であるなどめんどくさい面もあります。

インジェクターに繋がるコネクタを入れ替える。
カラーを外す
↑ コネクター前面のカラーを精密ドライバーなどで慎重に外します。

コネクターから端子を引き抜きます。
端子の引き抜き
↑ カラーを外した側からツメを針で浮かせつつ後側にリード線を引き抜くと上手く外れました。

後は説明書通りに配線しアースを取るだけです。

サブコンはバッテリー脇のスペースに配置しました。
サブコン取り付け
↑ 頻繁にいぢる事もないでしょうからここでよいでしょう。

公道を走るとなれば書類関係の書き換えも必要です。
これは平日しか出来ないので、とりあえずエンジンの始動だけ確認して今日の作業はおしまいです。
さすがにセルの動きは重く、バッテリーが少しでも弱っていると始動できないかもしれません。
キックのないバイクにこれは辛い。


敷地内(舗装された私有地があるのだ!セットバックともいうぞ!)を軽く走ったところかなりのパワーアップが確認できました。
ハイスロ入れたら相当体感出来ると思います。
でも、KSR2ノーマルとどっこいぐらいかなぁ・・。

ぬおうキット! - キットの内容編 -

先日話題にした某キットが到着しました。
2年前のぬうう化に続いて日本最速レビューを目指しますよ!

いつもの休日通り遅く目を覚まし、二階の部屋から階下に降りていくと玄関に大きな荷物が鎮座しておりました。
大きな梱包が届くと家族からどことなくプレッシャーを感じて心苦しいです、ハイ。

ま、そんなこと気にせず鼻息スピスピいわせながら開梱しますけどね♪

ショップの箱の中に武川の白い箱、白い箱の中に黄/黒でカラーリングされた武川おなじみの箱が入っておりました。
いったい幾つの箱を処分すれば良いのでしょうか。
開梱!
緩衝材に使われていた新聞紙は2011年11月25日のもの。
長くても1ヶ月以内に梱包された事が判ります。

内容物は武川のカタログに記載されたものが全てですからそちらを確認していただくとして、武川独自のパーツ部分にスポットを当てて紹介します。
なにぶん武川の開発と実験で作り出された製品でしょうから、あんまり細かくは書きません。

まずはシリンダーから観察します。
シリンダー
↑ 62mmボア 鉄スリーブシリンダー

スカート部分がかなり薄いです。
うっかりゴツンとぶつけたら曲がってしまいそうな感じがします。
武川のお家芸であるスカット仕様にせず、スカートを残したままボアを確保するとこれが限界なのではないでしょうか?
クランク側の縁にはテーパーが付けてあるのでピストンの挿入に難儀しなくて良さそうです。

シリンダー自体は純正部品を流用しており、それにカスタム鉄スリーブを打ち込んだものみたい。
刻印
↑ 排気量の刻印は削られ、「TAKEGAWA」のロゴが刻印されています。

んで、ピストン。
これは完全なカスタム品ですね。
刻印
↑ ピストントップはかなり盛り上がった形状です。
アルミの鋳物から削り出されたピストンは、純正のピストンに比べてずいぶん薄い形状をしています。
おそらくマスの低減が目的だと思われます。
ピストンピン付近
↑ ピストンピン付近は要所が補強されているものの、純正と比べると頼りない感じです。
あくまでも「レース専用部品」ですからね。

ピストンピンを基準にして純正品と並べるとこんな感じ。
純正と比較
↑ ほぼ同じ高さです。
ピストントップの盛り上がりを考えると、純正より高圧縮であることが窺えます。
バッテリーが弱ったときセルが回るか心配です。

これまでに入手したピストンを並べてみました。
ピストン比較
↑ 左から 純正124 純正ぬうう 武川ぬおう です。
純正ピストンに比べて武川ピストンは美しいですね、機能美を感じます。

最後にジェネレータカバーです。
ジェネレータカバー
↑ 点火タイミングを遅角させるためか、一部フライス加工してあります。(クランク左回転だよね?)
ケースを削って隙間を広げ、その部分にピックアップを寄せる感じでしょうか?
どれだけタイミングをズラすか苦労した部分だと思います。

いやぁ、期待しちゃいますね!
年内には取り付け出来そうです。

NEWパーツ!

武川のボアアップキットの詳細が明らかになってきました。

期待通りBBRの160ccを越え、164ccで出してきました!
2年前に予想した61mmを上回る62mmのピストンです!

アルミ削りだしピストンと鉄スリーブシリンダー、特殊表面処理を施したカム、点火タイミング変更のためジェネレーターカバーも同梱!
このボリュームで¥47,040(税込)は買いでしょう。

FI CONを付けるのが基本のようですが、FI CON同梱版も¥58,800(税込)と比較的リーズナブルです。

01-05-0016
↑ ボーナスも出たし買っとく?

詳しくは武川のサイトへGO!

やべぇ、ナップス10%引きセール中じゃないか!

オートディマー4

寒くなると外に出てバイクをいぢるのが億劫になります。

と、いうことで先日エッチングを済ませた基板に部品を実装しました。

チップ部品でコンパクトに出来るのは良いけれど、半田付けが極端に難しくなります。
部品ちっさい
↑ 1.6mm x 0.8mmの極小部品をピンセットでつまみながら半田付けしていきます。

部品を熱破壊しないように15wの半田ゴテで手早く正確に!

インジケータ系の部品は動作には関係ないので、実装しなければ部品点数を半分近く減らすことが出来ます。

んで、しばらく半田と格闘して完成!
見栄えは悪いけど電気的結合には問題ありませんでした。
完成
↑ 500円玉より若干大きい位のサイズです。

あとは適当なケースに突っ込んで、車輌とのフィッティングを済ませれば動作します。

設計から製作まで、2週間ぐらい結構楽しめました。
満足満足。

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